エルメスで最も人気のラインの1つである「ケリー」。
デザインや素材も豊富で、バッグ以外の関連商品も数多くラインナップされているのが特徴です。
こちらではそんなケリーを高額買取してもらえる方法を紹介しています。
何が査定の基準になるのか。どんな状態が好ましいのか。持ち込む前に確かめておきましょう。
目次
1.お手入れをしてから査定に出す
査定前にはぜひケリーをお手入れして、買取価格に反映させましょう。
具体的なお手入れポイントは以下のとおりです。
- 内ポケットや内側の角…綿棒で細かいホコリや汚れを拭く
- 内側、金具、表面、金具…乾いた柔らかいタオルで優しく拭く
- 縫い目や目詰まり部分の汚れ…乾いた歯ブラシで軽くこする
ただし、どの部分をお手入れするにしても、磨きすぎや拭きすぎには気をつけてください。
参考までに、査定でチェックされる項目と買取相場についてご紹介します。
査定でチェックされる項目は多岐にわたる
査定では、これらの状態を確認して減額する価格が決められます。
- ハンドル:皮脂の汚れや変色
- 色あせ:紫外線によるもの
- 傷の具合:ネイルや指輪による傷の有無
- 角すれ:摩擦による破れ
- 金具の具合:スレなどの傷の有無
- コバ割れ:ヒビ割れや剥離の状態
- 鋲:摩耗や傷の状態
- ニオイ:タバコやカビ、香水や化粧品のニオイ
当然のことながら新品に近い状態であるほど高値がつきます。
買取相場は状態により異なる
元の販売価格や買取業者によっても違いはありますが、ケリーの平均的な買取価格を状態別にご紹介します。
- 新品や未使用:70~85万円
- 何回か使った程度で型崩れなどがある:50~60万円
- 使用感があり、傷がわかる:最高50万円
劣化があっても、需要が高いケリーでは一定の値がつく傾向にあるようです。
2.ストラップがあれば持参する
ケリーにストラップがついていれば、間違いなくプラス加算されます。ストラップだけでも5万円程度で買取可能なため、ストラップのない状態でケリーを持ち込めば、10~30万円くらいは減額される可能性もあります。
バーキンにはストラップがついていないので、ケリーを売るためにストラップは外したくない付属品と言えるでしょう。他にも保存袋や箱、カデナやクロシェットなどの付属品をつけたほうが高値になります。
3.高値がつきやすいケリーのタイプを把握する
ケリーのサイズ、カラー、素材、縫製、金具ごとに高値のつきやすいタイプをご紹介します。買取業者に持ち込む前に、ご自身の持っているタイプを確認し、相場を把握しておきましょう。
サイズはケリー28がベスト
ケリーのサイズは25~50までありますが、使い心地の良いケリー28が最も買取価格が高めにつくようです。A5のノートや手帳も綺麗に収めることができ、仕事でもプライベートでも利用しやすいからでしょう。ベーシックな素材であっても、ケリー28サイズなら50~90万くらいで買取可能です。
ケリー32もファイルやタンブラーなど、手荷物をまとめるのに最適。お洒落で優雅なケリーの中に、実用性を備えたサイズになります。
32からサイズが大きくなるにつれて、価格が低くなる傾向も見られますが、レアなサイズでも高値がつかないわけではありません。
縫製は外縫いのほうが人気
外縫いでも内縫いでも定価は変わらないのですが、どちらかと言えば、ケリーは外縫いのほうが人気が高いようです。
特にサイズの小さいものは、外縫いのほうが査定価格も高くなります。内縫いは縫い目が隠れて丸い雰囲気があるのに対し、外縫いは縫い目が見えるので角ばった仕上がりになります。
買取価格の例としてはブラックのトゴ内縫いが80~90万円、ブルーザンジバルのエプソン外縫いで100~115万円になります。
2つの金具の耳は新しいことの証
金具の耳が2つあれば製造年が2000年以降ということで、新しいケリーとして査定されます。2000年以前は金具の耳が1つ、古いタイプのモデルなので買取価格もそれほど高くはならないかもしれません。
ただしビンテージが好まれるタイプもあるため、その場合は金具の耳が1つでも高額査定になることがあります。
カラーは流行の影響を受けやすい
ケリーはどんな色でも素敵ですが、その中でも鮮やかさやエレガントさが目立つカラーは平均して高く買い取ってもらえるようです。
ある買取業者での買取価格を例としてご紹介します。
- ケリー28SPエプソンブーゲンビリアブルーエレクトリック:195万円
- ケリー28エプソンゴールドカプシーヌルージュアッシュ:181万円
- ケリー25SPローズアザレブラック:235万円
- ケリー32ポロサスアメジスト:350万円
ただし時期的な流行の影響を受けやすく、年代によっても変わるので、カラーについては査定を受ける時期の相場をリサーチしても良いかもしれません。
また、ヴァッシュナチュラルやエールグレーなど、落ち着いた色合いのケリーは、サイズやモデルによって価格が大きく変わります。例えば傷がつきにくい丈夫なボックスカーフは、ブラウンやベージュなどビジネスシーンに需要が高いです。モデルによってはブラック系が高額になります。
素材はクロコダイルやオーストリッチ、リザードなど
高値がつきやすい素材としては、クロコダイルが挙げられます。
ただし、厳密に言えばワニ革すべてがクロコダイルではないため注意が必要です。ワニ革のうち、クロコダイルに分類されるのは以下の4種類です。
- イリエワニ:スモールクロコダイル
- ナイルワニ:ナイルクロコダイル
- ニューギニアワニ:ラージクロコダイル
- シャムワニ:シャムクロコダイル
この4種類以外のカイマンやアリゲーターは、アリゲーター科になります。ワニには違いないため見分けが難しいのですが、それぞれに鱗の大きさや模様が変わってきます。
クロコダイルなら中古でも150~300万円、アリゲーターの場合は、120~130万円くらいで買取される傾向にあります。
クロコダイルやアリゲーター以外では、オーストリッチやリザードが高額査定になります。オーストリッチの場合は低く見積もっても87万円程度ですが、200万円以上になる場合も。リザードは、状態によって120~300万円くらいの幅で買取されています。特殊素材は希少価値が高いので、クロコダイルに近い価格がつくこともあるのです。
100万円以上の値がつくケリーの関連商品も
ケリーバック以外では、ケリーラキ・ショルダーケリー・ミニケリーシリーズ・ケリードール・ケリーウォレットなどがあります。限定生産されているものが多いので、これらの関連商品も高額買取してもらえるでしょう。
特に市場へ出回ることの少ないケリードールは、80~100万円くらいで取り扱われることもあります。他にはケリースポーツやケリーアドなど、あまり見かけない商品も。
コレクターの間で人気が高く、入手困難なことから今後も高値になることが予想されるでしょう。
ケリーの高額買取を目指すなら専門業者へ!
以上、ケリーを高く買取してもらうためのポイントを解説いたしました。
ケリーはデザインや素材、関連商品も豊富。オークションやリサイクルショップへ売るよりも、専門業者のほうが適正相場での買取が可能となるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、専門業者へ査定依頼をしてみてくださいね。