エルメスのバッグの中でも特に人気の高いモデルの1つである、バーキン。
エルメスの代名詞とも言われ、デザイン性、機能性にも優れるバーキンは、1984年に誕生して以来、幅広い世代の女性に愛され続けています。
そんなバーキンをできるだけ高く買い取ってもらうためには、以下5つのポイントを押さえておきましょう。
目次
1. お手入れしてから査定に出す
革製品は取り扱いも難しいですが、お手入れをしているとしていないでは査定価格に影響が出てきます。保存状態によって差が現れるため、持ち込む前にはまず次の項目に注目してお手入れを行いましょう。
- 内側のポケット…ゴミやホコリが溜まっていたら取り除く
- 型崩れ…詰め物などで形を直す
- ニオイを消臭…風通しの良い場所で陰干し
- 表面のツヤ…乾いていたら革専用のクリームを塗る
- 取っ手の付け根とチャックのフチ…黒ずみなどがあればガムテープで除去
- 全体的な汚れ…乾いた布で軽くふく(市販のクリーナーはNG)
バーキンの場合は、お手入れをすることで定価の80%で買取してもらえることもあります。お手入れが行き届いていなければ、業者側にメンテナンスするための時間と人件費が発生してします。そのためお手入れをしてから査定を申し込んだほうが、断然高額買取になりやすいのです。
劣化が進んでいても修理には出さないように
ただし、劣化が進んでいた場合でも修理には出さないほうが良いでしょう。
エルメス以外のお店に修理を依頼した場合、エルメスからの修理サポートを受けられなくなる可能性が高くなり、査定額が減額されることがあるためです。
参考までに、どこまでの劣化なら買取してもらえるかを紹介しておきます。
- 四角のスレ、糸のほつれ:状態に応じて査定ランクが上下する
- シミやカビ、革の破れ、傷:査定ランクは最低だが20万円前後の値がつく
- 持ち手の切れたバーキン:10万円ほどで買取された実績あり
2. 付属品やアクセサリーも全て持ち込む
バーキンを高く査定してもらうには、付属品やアクセサリー類も全て購入時のまま持ち込むことが大切です。全部あれば査定額が2~3万円異なってきます。
- 付属品もすべて持ち込む
(箱 保存袋 レシート タグ カデナ レインカバー クロシェットなど) - 別売りアクセサリーもつける
(単体で持ち込むと、価格が安くなる可能性のエルメスのアクセサリー) - 金具のシールは取らない
3. 5年を一区切りとして早めに売却する
製造年が刻印で確認できるバーキンは、年数が経てば査定額も落ちてくると言われており、5年ごとに5~10万円下がってくるような業者も存在しています。
最近使っていない、売りに出そうか迷っているという場合は、5年を一区切りとして早めに処分することをおすすめします。
なお、刻印の位置は、2015年以降に製造されたものはカバン内側、2015年以前のものはベルト裏側です。
新品として扱われるのは製造から2年以内
査定では以下の条件に該当するバーキンが「新品」としての扱いになります。
- 箱を開けたけど1度も使っていない(付属品が揃っている)
- 保護シールが剥がれていない
- 製造年から2年以内
逆に言えば、クローゼットの奥でキレイに保管していても、製造年が古ければ使ったことがない場合でも中古として査定されるということです。
新品のまま売る場合には、2年以内に査定に出さなければ大きく買取額が下がってしまいます。
4. もしものアクシデントに備え、宅配以外の査定方法を選ぶ
査定してもらう方法としては店頭・出張・宅配の手段がありますが、バーキンは中古でも高額な査定のつくブランドなので、宅配以外を選びましょう。宅配だと配送中の破損や紛失など、もしもの場合は査定価格から減額される傷が残るかもしれません。
可能であれば店頭が最も早いですが、足を運ぶことが難しい場合は出張査定を申し込むと良いでしょう。ほとんどの業者は、出張費無料で査定してもらえます。
5. 高く買取してもらえるタイプを知る
査定に出す前には、高く買取してもらえるタイプを知っておき、適正価格で買い取ってもらえる業者を探しましょう。
以下でサイズ、色、金具、素材など、高値がつきやすいタイプをご紹介します。
需要の高いサイズは25、30、35
人気のサイズとしては、使い勝手の良いバーキン30です。持ち歩きやすく、エレガントな雰囲気をそのまま味わえます。長財布や手帳が収まる25やビジネス用途として35も需要が高いため高額な査定がつきやすいサイズです。
40や45になってしまうと女性が持つには大きすぎるため、持ち込んでもあまり高額な査定にはなりづらいようです。ただし、海外だと40以上の大きめサイズが人気。海外に販売ルートのある業者の場合は高値で買い取ってくれることもありますので、各業者の買取価格を参考にしてみてください。
安定的な値がつく色はブラックなど
安定的に高い買取価格がつくのは、ブラックやターコイズ、ヴォーエプソンオレンジやトゥルティエールグレーなどです。流行のカラーはその年によって変わってくるため、ショッキングピンク系の色が人気の時期もあります。汚れの目立ちそうな白系のバーキンを持ち込む際は、取り扱いに要注意。
ローズジャイプールやローズサクラなど、業者によっても高額買取できる色は変わってくるので、いくつか問い合わせて比較しても良いかもしれません。
金具の色はゴールドのほうが人気
金具の色は、どちらかと言えばゴールドのほうが人気が高いです。新品では金具の色違いでも定価は同じですが、買取査定においては5~10万円前後変わってくる場合もあります。
業者によって見解の違いはありますが、ゴールドのほうが人気が高く、中古市場ではシルバーよりも流通量が少ないことが価格に反映されているようです。
クロコはプレミア価格になることもある素材
高い査定額はつくのは、クロコやダチョウ、トカゲなどを使った素材です。特にクロコはプレミア価格になることもあり、安くても200万円を越えるケースがあるそうです。
一般的な素材としては、ヴォーエプソン・トゴ・トリヨンクレマンスなどが主流。中古であっても、50~100万円くらいの価格にはなるでしょう。新品であれば100~150万円程度になります。
逆にボックスカーフ・ヴォースイフトは柔らかく繊細な革なので、傷がつきやすいといった点から、高額にはならないこともあります。
パーソナルオーダー品は定価より高値がつく場合も
パーソナルオーダー品であれば、かなりの高値がつきます。エルメスのロゴ横に馬蹄の刻印があれば、パーソナルオーダー品として定価よりも高く買取してもらえることも考えられます。
一般的な買取価格が提示された場合には、複数の業者を回って査定をしてもらいましょう。
バーキンでもロゴ横にSの刻印があると高値がつかない
バーキンでもエルメスのロゴの右側にSが刻印されていたり、スターマークのあるものは高値で買取してもらえない可能性があります。
Sはアウトレットやバーゲンセール品を表すマークで、元々が安く販売されている商品だと知られているためです。
また、スターマークは関係者などに渡ったものや、一般的な販売ルートではないものを表しており、業者としても価格をつけにくい傾向があります。
バーキンの相場を確認した上で査定へ!
以上、バーキンを高く買取してもらう心得を解説いたしました。持ち込む予定のバーキンがお手元にあれば、ぜひ上記の観点でチェックしてみてください。
理由をつけて安く査定されるのでは…。そう心配する人もいるかもしれませんが、バーキンの相場を確認しておけば大丈夫。納得できる業者へ買取してもらいましょう。