「愛用していたエルメスの時計が動かなくなってしまった。」そんな時、電池交換をどのようにすべきかをリユース業界目線でご紹介します。
※別の手段として、電池切れで動かない時計は高く売ることも可能です。
「電池切れ・壊れたエルメス時計も高く売れる」
それでは、エルメスの時計をプロに依頼して交換作業を行ってもらう場合の費用感を一覧表で見ていこう。
エルメス時計の電池交換費用と依頼方法一覧
種類 | 時計修理店 | ホームセンター | メーカー | 自己交換 |
価格 | 2500円~4000円 | 2000円~3500円 | 1万円~2万円前後 | 0円(要工具) |
期間 | 即日~数日 | 即日 | 二週間 | 数時間 |
技術力 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 未知数 |
特徴 | プロ対応・即日 | 最安値 | 確実性・品質の保持 | 工賃無料 |
※自己交換を比較目安として記載していますが、オススメしない方法です。
時計の動かない理由は電池切れ以外にも様々な要因が考えられます。
単なる電池切れが原因ではなく、内部機構の不調や故障によって動作が停止することもあるので、電池交換後、スグに動作が停止した時には、時計内部の不具合を疑うようにしましょう。
そして、電池切れの時計を長期間放置することは故障やトラブルの原因になるので、絶対に放置NGである。
電池から電解液が漏れ出し、パーツが錆びてしまうので時計が止まった時点で放置せず、なるべく早めに電池交換を行うように心がけよう。
目次
電池交換の依頼手段は三つ「何を求めるか」で考える
プロに依頼する選択肢は、「時計修理店」「メーカー対応」「ホームセンター」と3つの選択肢があります。
3つそれぞれに特徴があるため、価格・品質・スピードなど、時計を電池交換するときに「何を求めるか?」で最適な依頼先が変わってきます。
まずは、求める項目別にオススメの依頼先を見ていきましょう。
無論、品質はメーカー対応が最強なのは言うまでもない。
しかし、その分費用が高いため、依頼を考える際にはメーカー保証の有効期限や有無を必ず確認しておこう。
価格・品質・スピードの中間に位置するのは時計修理店への依頼。
メーカー対応より安く、作業時間も比較すると短い。技術に関しても問題ない。一部悪質な業者がいることには注意すべきであるが、無難な選択肢の一つといったところ。
安さ・早さ(利便性)であればホームセンターの電池交換になる。
電池交換レベルであれば、ホームセンターでの依頼でも問題ない事が多い。価格も比較的安価で、作業完了までも早い。営業時間がホームセンターに準じる事も多く、遅い時間にも依頼可能な点は使い勝手が良く、忙しい人には嬉しい依頼先になる。
ただし、電池交換だけでなく、本体の修理やパーツ交換が必要なケース※もあるため、時計修理店・ホームセンターでの依頼にはいくつかの注意点があることを覚えておこう。
(※時計の動作がとまる原因の多くは電池切れによるものですが、中には電池切れ以外の不具合が理由であることや、電池切れを放置してしまった結果生じるトラブルであったケースもあります。)
この注意点については各項目で解説しているので、それぞれの特徴と共に見ていこう。
意外と知られていないのだが、時計の修理・電池交換など”時計技師”として知識や技能を評価している国家資格「時計修理技能士」というものがある。
1級~3級まであり、時計修理の実務経験が受験資格となっている。試験も筆記・実技を伴う内容であるため、知識だけでなく技術も問われる実践的な資格と言えよう。
無資格者でも時計修理・電池交換を行うことは可能であるが、選択するなら「時計修理技能士」の取得者が在籍している依頼先を選ぶべきだろう。
修理業者側もアピールポイントとして資格取得者の在籍を記載していることが多いので、依頼先の判断材料として覚えておきたいところ。
電池交換の自己対応をオススメしない理由
時計の本体価格が交換費用より安ければ、自己対応も視野に入れて良いと思うのだが、エルメスなど高級ブランドの時計であれば絶対にオススメしない。
理由は単純に、「保証の対象外になる」「市場価値の低下を招く」「工具準備・作業の手間」「トラブル例が多い」など、避けたい事柄が多すぎるからである。
理由1「メーカー保証の対象外になる」
メーカー保証などの対象外になります。自ら時計を分解、組み立てるので当然のことです。電池交換後の不具合などもメーカーは受け付けてくれなくなりますので、ご注意を。
理由2「市場価値の低下を招く」
資産価値のある時計の場合、分解・組み立てによる傷などは品質・価値の低下を招きます。分解し、内部を調整することで不具合や摩耗を誘発する可能性もあり、結果として製品寿命を縮めてしまう場合もあるため、正直お勧めできません。
理由3「工具準備・作業時間・手間の問題」
工具を準備する費用や手間、実際に作業する労力を加味すると、数千円で解決できるのであれば時計修理の専門家に任せたほうが賢明ではないだろうか。自己修理はネット上の知識を頼りに行う人が多いが、素人のメモを参考に作業を行っているのと大差ないので、不確かな情報であることを理解しよう。
理由4「トラブル例多し あくまで自己責任」
ネット上では「簡単」「工具されあれば誰でも」といった解説記事・動画を多く見かける。しかし、ネットに記載されている情報は、成功した例だけ記載されていることを頭に入れておこう。そもそも、自己交換に失敗した人の記事があったとして、読みたい人は居るだろうか。
参考までに、時計修理店によるプロの電池交換と素人の電池交換作業を比較できるように、2つの動画を紹介する。
時計修理店の技術力だけではなく、作業環境にも注目して見て頂くと差がより明確に分かるはずだ。
【素人とプロの作業比較動画】
「素人が時計修理セットを用いて作業する動画」
「時計修理店の時計技師によるプロの作業動画」
見比べて如何だっただろうか。
時計修理セットを用いた自己交換も、さほど難度は高くなさそうに見えるが、時計本体を傷つけないためにも慎重な作業が求められるということは分かる。自己交換は工具さえあればお金を掛けずに行えるが、完全に自己責任での対応となる。
電池交換のために揃える工具代とプロに依頼する費用を考えればあまり変わらないため、数年に一度の電池交換はプロ依頼を選択する方が無難ではないだろうか。
メーカー依頼でエルメス時計を電池交換する場合
一番信頼できる依頼先であるメーカー対応は、電池交換だけでなく、各種点検や調整も時計ごとに最良の方法で行ってくれる。
仮にパーツ交換が必要になった場合には、全て純正品で対応してくれるため、予後不良などのリスクは一番少ない。
エルメスウォッチでは、基本的に製造から二年間の国際保証を行っている。
(※ただし、Apple Watch Hermesシリーズを除く)
付属品である国際保証冊子への必要事項と製品購入日、署名されていれば有効なようだ。
【注意点】
一方、保証制限として、ラ・モントル・エルメス社公認の時計修理者以外が対応した修理の結果、不具合が生じた場合は保証の適用外になってしまう。更にエルメス社の「国際保証」が今後一切無効になるという一文は覚えておこう。
電池交換の費用目安
1万円~2万円前後
※時計のモデル・タイミングによって若干変動します。
メーカー依頼の長所・短所
長所
・電池交換以外にも各種点検を行ってくれる
・モデル毎に最適な方法で電池交換を行うため、長期使用する上での劣化・トラブル確率は最も低い
短所
・メーカー独自の検査基準は時計修理店と比較しても厳しく、作業工程も多いので価格も高め。
・メーカーへ送付された後、修理工場に送られて作業するので、交換作業完了までに時間を要することが多い。
エルメス社へ電池交換を依頼する手順について
時計の製造メーカーであるエルメスに依頼するには、購入時に付属されている保証書にある店舗、若しくは最寄りのエルメスブティックショップに持ち込み、預けるように公式HPに記載されている。
また、受付時間中であれば電話での案内も行っている。
【よくある質問:お手入れとリペア – HERMES公式サイトより】
【電話でお問い合わせ先】
エルメスお客様サポートセンター
TEL:03-3569-3300
※受付時間: 11:00~19:00
時計修理店でエルメス時計の電池交換をする場合
電池交換の依頼先を考えた時に、最初に思い浮かんだ人も多いのではないだろうか。
電池交換程度であれば、基本的に朝に預ければ即日対応してくれる所も多く、技術力も申し分ない修理店も多い。ただし、電池交換の過程で修理やパーツ交換が必要になってしまった場合、パーツの取り寄せが必要になるケースもあり、時間を要することもある。
エルメスの電池交換の費用目安
【2針・3針モデルの費用目安】
(2針は時針と分針が付いたモデル、3針は時針・分針・秒針が付いたモデル)
電池交換のみ 2,000円~3,000円
防水機能チェック 1,200円~2,000円
不具合チェック 1,500円~2,500円
【クロノグラフモデルの費用目安】
(主にストップウォッチ機能が付いているモデル)
電池交換のみ 2,500円~3,500円
防水機能チェック 1,500円~2,500円
不具合チェック 2,000円~3,000円
以上が費用感のおおよその目安です。
電池交換のみであれば、基本的に3,000円前後の予算で足りることが多く、ついでに防水機能のチェックや不具合チェックを行うと5,000円~1万円程度の予算が必要になります。
時計修理店依頼の長所・短所
長所
・時計修理のプロが対応してくれるため、信頼度は高め。
・独自の保証制度を設けている修理店もあり、万が一の時も安心できる。
・電池交換完了までも即日~数日で済み、価格との品質のコスパが良い。
短所
・電池交換以外の防水点検、不具合点検は別途有償対応であることが多い。
・メーカー純正品による対応が受けられない場合があり、メーカー保証の対象から外れる可能性もある。
・悪質なお店によっては、必要のないパーツ交換や点検作業を求められることも。
時計修理店へ依頼するコツ
ホームセンターと異なり、時計修理の専門店であれば基本的に国家資格である「時計修理技能士」の取得者が業者内に在籍している場合が多い。
このように、時計修理店には専門知識を持ったプロフェッショナルが在籍していることがウリな訳だが、全ての修理店が優良業者だとは限らない。
例えば…
・過剰な見積もりを提出するお店
・対応実績のないモデルを引き受ける無責任なお店
(↑結局対応できず、他の修理店に外注することもあるので結局高くなる)
上記例は、筆者が経験・聞いた事例の一部だ。
こうしたトラブルを避けるためには、下記3項目を確認しておくようにしたい。
・複数社への見積もり
・口コミの確認
・保証内容と範囲の確認
複数社への見積もりは、時計修理店との不要なトラブルを避けるために必要だ。
複数の業者(少なくとも3社以上)へ連絡し、概算価格や顧客対応・口コミから候補を絞っていくことをオススメしたい。
「電池交換の依頼くらいで大げさだ。」と思った方、過剰な請求が行われた事例では、時計修理やパーツ交換・各種詳細な点検が必要だとして、高額な見積書が送られてくる。
仮に、一社だけとコンタクトしていた場合、そのまま発注してしまう例はかなり多い。客観的な判断のためにも、複数社の比較はとても大切なことだ。
次に、口コミ内容の確認も大切。
近隣の時計修理店を調べ、業者名をSNS(Twitter/Instagram)GoogleMapなどで下調べしてみる、問題なさそうであればメールや電話連絡で見積もり価格を問い合わせてみよう。
その際に、時計修理店の実績・提携するメーカーや販売店も確認しておくと、業界からも信用のおける修理店なのか見分けることができる。
最後に、保証内容と適用範囲はちゃんと内容を理解するまで確認しよう。
時計修理店であれば大体1年程度のアフター保証が付いているのだが、その内容や範囲はお店ごとに異なるため、ちゃんと自分で理解するまで確認しておこう。
ホームセンターでエルメス時計の電池交換を依頼する場合
郊外・都心にも多く出店しているホームセンターでも時計の電池交換に対応しているお店が数多くある。
時計修理店やメーカーへの依頼と比べ安価であり、営業時間はホームセンターに準ずるためにやや長いのも特徴の一つ。利用しやすい環境から、電池交換で通う人も多くいる。
電池交換の費用目安
代表例としてホームセンター大手「Olympic」の時計修理サービスの表を参照すると、エルメスの時計であれば、舶来(高級)に分類されるようだ。※赤太字
種類 | 価格(税別) |
国内メーカー (例:J-AXIS/マルマン) |
1,000円~ |
国内メーカー (例:セイコー/シチズン/カシオ) |
1,500円~ |
舶来 (例:グッチ/フェンディ/バーバリー) |
2,000円~ |
舶来(高級) (例:グッチ/クリスチャンディオール) |
2,500円~ |
舶来(高級) (例:オメガ/ロンジン/エルメス) |
3,000円~ |
舶来(高級) (例:カルティエ/ブルガリ) |
3,500円~ |
ホームセンター依頼の長所と短所
長所
・他の選択肢と比べて安価且つ、短時間で作業が終わるので気軽に利用しやすい。
・時計修理店と提携、専属の技師が対応することで、品質が高い店舗もある。
短所
・時計修理に関するプロが在籍していないこともあり、アルバイト定員がマニュアル作業をしているお店もある。
・保証内容が不十分であったり、特殊な機構・高級品の電池交換を断ることもあるので、事前に公式HPで確認する必要がある。
ホームセンターへ依頼するコツ
ホームセンターで時計の電池交換を依頼する時には、下記項目を調べておくとトラブルに巻き込まれ難くなる。
・有資格者(※時計修理技能士)の有無
・口コミの確認
・保証の有無、保証内容と範囲の確認
有資格者の在籍有無は必ず調べておくべき項目であり、在籍しているだけでなく、店舗での作業担当者が有資格者であるか?という確認も大切なポイント。
在籍しているだけで、結局無資格者が対応しているケースも少なくないため、事前に調べておいた方が無難だ。
口コミ確認は、トラブル事例や悪評を確認し、問題のある業者を避けるためにもチェックしておきたい。
ただし、信憑性の高い口コミ情報を得る事が大切なので、SNS(Twitter/Instagram)・GoogleMapで「業者名・ホームセンター名」などで検索、確認がオススメの方法。GoogleMapは業者によるサクラレビューを厳しく規制しているため、信頼できる口コミが多い。SNSは画像や動画で情報を得られるため、文章のみの口コミよりも優れているだろう。
最後は保証に関する条件確認。
独自の保証基準は店舗や業者毎にブレがあるため、必ず範囲や内容を聞いておこう。電池交換は難度の低い作業であることは間違いないが、それでも絶対にミスが起きないとは限らない。
電池交換の依頼前にやっておくべきこと
「早速、電池交換を依頼しよう!」と行動する前に、気を付けておくべきことを頭に入れておこう。
基本的に上記の5つの項目を依頼前に確認・やっておけば、後から後悔するような失敗が起きる可能性はグッと減るだろう。では、それぞれを細かく解説する。
1.電池交換についての購入店サポートがあるか確認する。
時計の電池交換・修理については、購入店のアフターサポートが適用されることもある。
他店に依頼するよりも安価で高品質のサービスが受けられるため、アフターサポートの有無は確認しておこう。
2.依頼前に時計の写真を撮影しておく。
電池交換を依頼する前に、必ず時計の全体像を写真で撮影しておこう。
修理店・宅配業者の過失でキズや破損が生じることも稀にあるからだ。少しでも所有者の目の届かない状態に置かれる場合は、依頼前の状態をいつでも確認出来るようにし、万が一トラブルが生じた際にも証拠として提示可能にしておこう。
3.パーツ交換には純正品を希望しておく。
電池交換時に修理やパーツ交換を提案された場合には、メーカー純正品での交換を希望しよう。
サードパーティー品を使用すると、メーカー保証の対象から外れてしまい、正規サポートが受けられなくなってしまうことがある。サードパーティー品の使用を可否を問われた際には、それによるリスクをよく確認してから判断しよう。有名ブランドの時計であれば、純正パーツの在庫は心配ないのだが、モデルや機構によっては在庫が無く、結果としてメーカーからの取り寄せが必要になり、作業完了までの期間が大きく伸びてしまうこともある。
だが、純正品外のパーツ使用は時計本体の摩耗を招くこともあり、寿命を縮めかねない。市場価値が落ちる可能性もあるため、なるべく純正パーツを使うことで製品寿命・市場価値を保つことができる。
※中には、無断でサードパーティー品を使用し、後からパーツ交換費用を請求する悪質業者もいるので注意。修理業者の口コミのチェックはしっかりやっておこう。
4.概算価格を提示しない業者は避ける。
電池交換の概算価格を問い合わせた時に、現品を確認しないと判断できないと提出を求めてくる業者には注意するようにしたい。
通常、ブランド名・モデル(型番)を伝えれば、ある程度の作業工数は判断できる上、おおよその相場観の回答くらいは出来る。現物の持ち込みを強要してくる業者は、見積もり価格の提示後、他社と比較させないために即決を迫ってくるケースが多く、トラブルの元になる。
ブランド名・モデル伝えた上で概算価格が分からないのであれば、該当時計の修理実績がない業者だと思って他をあたった方がよい。
5.作業期間について
電池交換のみであれば、基本的に長期間に及ぶことはないが、各種点検・防水機能テストを行った際にパーツ交換が必要になることもある。
そうした場合には、追加でどのくらい作業期間が延長されるのかを事前に聞いておこう。パーツ在庫によっては納期がかなり伸びるため、結局メーカー依頼した方が早く作業完了するケースも。
※修理やパーツ交換を行う場合、必ず修理証明書などが発行されるか確認しておくようにしましょう。もし発行されない場合、メーカーに依頼する方が無難です。
時計修理に関しては、業者毎にパーツ交換・点検の提案が異なったり、見積もり価格に差が出ることも多いので、損しないためにも他社との比較前に即決しないように心掛けたいところだ。
エルメス時計の電池交換まとめ
本記事では、エルメスの時計が電池切れになってしまった場合に、どのような選択肢があるのか費用目安と共にご紹介した。
電池交換の依頼先について簡単にまとめると、
最も品質が高く、安全に電池交換をするなら「メーカー依頼」
費用と品質のバランスで電池交換をするなら「時計修理店」
利便性・スピードで電池交換をするなら「ホームセンター」
といった感じになるだろう。
数年に一度の電池交換ついでに、摩耗や不具合点検を兼ねて点検セット・防水機能テストなども行っておくと、トラブル防止に非常に効果的だ。
定期的に点検や時計の分解清掃(オーバーホール)を行っている人は少数なため、電池交換のタイミングで防水・内部チェックや清掃は依頼しておいて損はないと思われる。人気高級ブランドであるエルメスの時計など、市場価値の高い時計の製品寿命を縮めないためにも、こうした定期的なメンテナンスは大切。
※ちなみに、電池交換・パーツ交換の見積もりが高額になった場合、高額な費用を掛けて修理・交換せず、そのまま買取業者に販売するという手段もある。
電池切れ・壊れたエルメス時計も高く売れる
実は、動作不良の時計も高く売れるケースがあるので、思ったより高いと感じた場合には買い替えを検討してもいいだろう。
もちろん、電池交換や修理済みの時計の方が高く売れることは間違いないのだが、交換費用と買取価格を聞いてから判断しても遅くは無い。
特に動作不良の理由が電池切れだけであれば、電池交換だけで改善されるため必要以上の安値を提示されることはない。
販売と買取の両方を行っている業者であれば、下取りとして買取よりもお得になる可能性もあるため、相談してみると何か良い提案があるかも知れない。
一部のプレミア時計を除いて、時計は劣化と共に価値が落ちるため、心機一転の買い替えは良い選択肢の一つになってくれる。
買取店を探す際には、動作不良を理由に必要以上の値下げを交渉してくる業者もいるため、必ず複数の会社に問い合わせ、各社の見積もりを比較するよう心掛けよう。
結果として差額もわかるため、売ってから後悔することも避けられるだろう。
単純に修理コストよりも市場価値が高い時計であれば、買取業者が提携する修理工房でリペアし、再販することで売上が見込める。
中には自社で修理工房を構えているお店もあるため、人件費や工賃を抑えてリペアが可能なこともあり、結果として高く買取りが可能なケースもある。
過去の修理証明書やオーバーホール証明書があれば、共に提示することで買取価格がUPすることもあるので、売却前に探しておこう。
例え大きく破損している時計でも、一部の人気モデルはパーツ単位で需要があるため、査定してみるだけ損はない。
時計の電池交換費用や買取価格を比べて、自分にとって最善の対応方法を考えてみては如何だろうか。