世界的に愛用者の多い高級時計ロレックス。そのなかでも、一番人気のモデルは「キングオブロレックス」とも称される「デイトナ」。

そんなデイトナですから、買取店に持ち込めばいつでも高値で買い取ってもらうことが可能です。ただし、だからと言って考えなしに買取店に持ち込んでしまうのはNG！

ベストタイミングを見計らえば、ただでさえ高値のデイトナをさらに高額で買い取ってもらうことができるのです。買い取ってもらう品番や査定に出した店舗によっては、買取価格に50万円もの差がつくことも…。

そこで今回は、ロレックスのデイトナをより賢く買い取ってもらうためにぜひ知っておきたい3つのポイントをまとめてみました。

1．モデルチェンジのタイミングに注意！旧モデルの高額買取が可能

デイトナに限らず、ロレックスは定期的に時計のモデルチェンジを行います。

新しいモデルが発売されるとそちらの動向に注目が集まりがちですが、実際に値が上がるのは実は旧モデルのほう。

新しいモデルは次々と生産されますが、旧モデルは新モデルが発売された時点で生産終了となり、世界に流通する数も限定されてしまうからです。

モデルチェンジによって50万円査定額がアップする例も！

ではモデルチェンジによってどのくらい買取価格に差が出るか、その具体例を挙げてみましょう。

【デイトナ　116520　黒文字盤】

なんとわずか1年で50万円も査定額がアップしています。

実はこの116520という品番、2016年に新発売された116500LNの旧モデルで、新モデル誕生にともない、生産終了になってしまった品番なのです。

モデルチェンジ発表後にも査定額が上昇したのですが、さらに1年経ってもなお右肩上がりに高値が続いているのはプレミア化している証拠と言えるでしょう。

ちなみに同じ店舗に査定に出した場合の新モデルの116500LNの査定額は以下のとおりとなっています。

【デイトナ　116500LN　白文字盤】

【デイトナ　116500LN　黒文字盤】

どちらも旧モデルより査定額は高めですが、注目すべきは1年前からの上げ幅。白文字盤は25万円アップ、黒文字盤は30万円アップとなっています。

現行モデルよりも旧モデルのほうが、1年間の査定額の値上げ幅が断然大きいことがわかりますね。今後の動向次第では1年後、さらに査定額がアップしている可能性もありそうです。

2．世界情勢や経済情勢による価格の変動をチェック

ロレックスはスイスで製造され、世界中に輸出されていきます。

そのため、日本では円安の時期にロレックスの価格が上昇。1ドル100円の時なら輸入価格100万円になるところを、1ドル130円の時には130万円と一気に30万円も値上がりします。

ロレックスは単価が高いので、たとえ1円単位の為替変動でも買取価格が乱高下します。

一般的な時計は為替相場まで読む必要はないため、査定に出す時に経済情勢をチェックする習慣のある人は少ないと思います。しかし、ロレックスに限っては売りに出す前に海外の政策動向や、国際市場のニュースもこまめにチェックしておいたほうがいいでしょう。

3．SNSやYahoo!などで流行による価格の変動をチェック

ロレックスは比較的流行に左右されず、安定した人気を誇るブランドです。とはいえ、デイトナにもさまざまなモデルがあるので、その中での流行というものは存在します。

とくに注目したいのは、海外のセレブや著名人、芸能人、アスリートなど大きな影響力をもつ人物がブームの火付け役となるケース。

昨今はネットやSNSの影響でブームが瞬く間に広がりやすく、あっと言う間に品薄状態→プレミア品になる可能性があります。

そうなると査定額も通常より一気に跳ね上がるので、著名人の動向にも目を光らせておくことが得策です。

ただ、ロレックス愛好家は世界中にいますので、全員の動向をリサーチするわけにはいきませんよね。

そういうときはTwitterに表示されるトレンドやYahoo!などのリアルタイム検索のキーワードをチェックしましょう。

もし「ロレックス」「デイトナ」といったキーワードが頻繁に出てくるようであれば、何らかのきっかけでロレックスブームが起こっている可能性大。

今現在、どのモデルのデイトナがブームになっているのか確認し、人気がピークになったタイミングで査定に出しましょう。

希少価値の高いロレックス・デイトナは査定額も非常に高い

ロレックスにはオイスターモデルとノンオイスターモデルの2種類があり、前者はさらにドレス系とスポーツ系の2タイプにわかれています。

デイトナはスポーツ系オイスターモデルに属する時計で、1961年に初期モデルが発売されました。

ロレックス唯一のクロノグラフモデルとして一躍人気を集め、世界中にコレクターが存在することから、ロレックスの正規店では常に品不足となるほどの絶大な支持を得ています。

その証拠に、通常であれば正規店より安い価格をつける並行店でも値段が下がらず、むしろ正規店より高値で販売されていることがほとんど。

そのため、定価で買えることのほうが難しいという希少価値の高い逸品となっています。

そのぶん買取に出した時の査定額は非常に高く、数ある高級時計の中でも資産価値はトップクラスと言えるでしょう。

ロレックス・デイトナは売り時を見極めて査定に出そう！

ロレックス・デイトナは、型番によっては定価以上の価格がつくプレミア品となります。

加えて世界の経済情勢や流行にアンテナを張っておき、ベストなタイミングで売りに出せばより高値で買い取ってもらうことも可能です。

為替相場を読むのはやや難しいことかもしれませんが、SNSを使った流行のチェックやモデルチェンジの情報キャッチなどは誰でも簡単に行えます。

ロレックスはメーカー修理に出せば、古いモデルでも長く愛用することができるので経年リスクはあまりありません。

焦る必要はないので、もし手元に売りに出したいロレックス・デイトナがあったらじっくり情報を収集し、適切なタイミングで査定に出すようにしましょう。