「高級時計は価値が落ちない。」 巷でよく聞くフレーズだ。この声は一転し「高級時計なら何でも価値が下がりにくい」とも思わせる。
しかし、そう捉えるのは正しくない。
高級時計と呼ばれるブランドは世の中に数え切れないほどたくさんある。それらすべての価値が下がりにくいのではなく、対象になるのはそれらの中のごく一部のブランドや製品だけで、大半のものは所有して月日が経過すると、当然価値は下がっていく。
その中から、一部の価値が下がりにくいものに属する時計とは一体どのような物だろうか?
解説と共に、買って損しない高級時計をご紹介しよう。
所謂、名作と呼ばれる物や逸品と言われたりする、業界や歴史的に価値のある品物の場合が多い。その他9割の商品は、新しい主役達によって埋れて行くのだ。
発売日より1~2年経過すると、少しずつ販売価格が安くなる場合が多いので、価格の変動を待って新しい商品を買う方が得をする場合もある。
得する高級時計を知るためにはリセールバリューを理解する必要がある
時計に限らずブランド品の中古市場ではリセールバリューというワードがよく出る。元の言葉は英語で、スペルはResale Valueと書く。
別に難しい英語ではなく、Resaleは再販、Valueは価値という意味で、合わせて再販価値という意味になる。
元々は中古車販売でよく使われていた言葉で、中古車販売大手のガリバーによって世に広められ、後に時計の中古市場でも使われるようになった。
価値が下がらないと噂される高級時計ほど、このリセールバリューが高いとされ、この点があるからこそ「買って損しない時計」と言われるのだ。
オメガやロレックスの人気が高い理由について、リセールバリューというキーワードが関係してくる。一度購入した品物を、再び売る時の価値を指す。再び売るときの価値が高いということは、それだけ購入時の金額に近い買取金額になるので、お得という訳だ。
リセールバリューが高い = 再販時の価値が高い ↑
リセールバリューが低い = 再販時の価値が低い ↓
リセールバリューが高いのは、どんな時計なのか?
買って損をしない(得する)時計とはリセールバリューが高い商品である。これについては基本的なことになるので頭に入れておきたい。しかし、様々な高級ブランドがある中で、何処のメーカーが買って損をしない時計にあたるのかを、ここでは解説していく。
ここで紹介される高級時計メーカーであれば、大きくリセールバリューが下がる事は少ないだろう。新しい時計を買う際の目安にしておくといい。
リセールバリューが高い中古時計メーカーとは?
中古の高級時計でリセールバリューが高い時計メーカーベスト5は次のとおりだ。
☆第1位☆ ロレックス (ROLEX)
リセール率80%~90%
日本国内において圧倒的なブランド力を持っているメーカーである。高級時計といえばロレックスと思う人も多く、時計を見た事はないが名前は聞いたことあるという方も多いのではないだろうか。腕時計業界において、完全防水や完全防塵といった、業界初の技術を生み出した部分も評価され、人気は衰え知らずだ。
※写真 ロレックスデイトナ
☆第2位☆ オメガ (OMEGA)
リセール率75%~80%
オメガはロレックスと並ぶ二大ブランドして、日本ではライバル的な立ち位置で認知されている。コーアクシャル機構という独自の技術を持ち、耐久性やメンテナンス性に優れているので、若い人には打って付けなメーカーだ。また、月に行った時計として有名でその性能はNASAのお墨付きである所も、強い支持を受ける理由だ。
※写真 オメガシーマスター
☆第3位☆ カルティエ(Cartier)
リセール率75%~85%
カルティエは女性だけでなく、男性からも支持を受ける人気ブランドの一つだ。特にパシャと呼ばれるシリーズは、近年亡くなった天才のデザイナー「ジェラルド・ジェンタ氏」が関わった事で有名な作品であり、同氏のファンも根強く支持している。男女両方に人気なことから、その市場価値は今も高いままだ。
※写真 カリブルドゥカルティエ
☆第4位☆ パネライ(panerai)
リセール率70%~80%
元々、軍用モデルとして製造され、過酷な環境や持久性に優れた作りで元々人気があった。ハリウッド俳優「シルヴェスタ・スタローン」が出演した映画「デイライト」にて特注モデルが着用された事でも話題となり、映画ファンやハリウッド業界の人々から支持された時計となり、今も中古で積極的に売買されている。
※写真 パネライルミノール
☆第5位☆ シャネル(chanel)
リセール率65%~76%
シャネルと言えば、ブティックのイメージが強いのだが、時計業界においても注目されているブランドだ。時計業界において、セラミックという素材を浸透させたのは、このシャネルの「J12」という時計である。一大ブームを起こした火付け役ということもあり、根強い人気があるのだ。
※写真 シャネルJ12
リセールバリューが高いブランド中古時計ランキングベスト5
ここでご紹介するのはモデル別の中古高級時計ランキングベスト5だ。
≪第1位・ロレックス エクスプローラー1 Ref114270≫
≪第2位・ロレックス エクスプローラー1 Ref214270≫
≪第3位・ロレックス サブマリーナー Ref116610LN≫
≪第4位・ロレックス サブマリーナー Ref114060≫
≪第5位・ロレックス デイトナ Ref116520ブラックダイヤル≫
この理由は下記で説明する。
リセールバリューが高い高級時計、それぞれの特徴とは?
※ロレックスエクスプローラー1
このモデルは価格設定が手頃なことから、若者層の人気が特に高い、購買層の大きさから値崩れも少なく安心して購入することが出来る一品だ。
※ロレックスサブマリーナー
ロレックスと聴けば、真っ先にサブマリーナーをイメージする人は少なくないだろう。このモデルの並行輸入品がプレミア価格で取引されていることもあり、今後も人気上位を維持し続けると思われる。
※ロレックスデイトナブラックダイヤル
ロレックスの中では圧倒的な人気と知名度を誇るデイトナが5位とは意外だが、原因は流通量絶対数の少なさにあるのではないだろうか。価格帯の高さもあり、購買層が絞られてくる。
リセールバリューから見た「得する高級時計5選」はこれ!
「得する高級時計」を評価する上で、一番重要なのは中古での買取価格だ。
ここからは、買取価格が最も高い5つの時計を紹介しよう。
<ロレックス サブマリーナ デイト116610LV グリーン>
116610LV グリーン
- 【シリーズ】サブマリーナ デイト
- 【製造日】2008以降
- 【定価】¥928,000
【パワーリザーブ】 48時間
【ベルト素材】 ステンレスベルト
【防水】 30気圧(300メートル)
【サイズ】直径:40 mm
※ %は定価から見たリセール率(100% = 定価)
<ロレックス GMTマスターⅡ116710>
GMTマスターⅡ116710
- 【シリーズ】 GMTマスター
- 製造 2006年以降
- 定価 869,000円
【パワーリザーブ】48時間
【ベルト素材】 ステンレスベルト
【防水】 30気圧(300メートル)
【サイズ】 直径:40 mm
※ %は定価から見たリセール率(100% = 定価)
<ロレックス シードゥエラーディープシー Dブルー116660>
Dブルー116660
- 【シリーズ】 212.30.41.20.03.001
- 【製造年】 2014年以降
- 定価 1,180,000円
【パワーリザーブ】 48時間
【ベルト素材】 スチールベルト
【防水】 390気圧(3900メートル)
【サイズ】直径:44 mm
※ %は定価から見たリセール率(100% = 定価)
<ロレックス デイトナ 116520ブラック>
デイトナ 116520ブラック
- 【シリーズ】 デイトナ
- 【発売年】 2000年以降
- 【定価】 1,242,000円
【パワーリザーブ】 72時間
【ベルト素材】 ステンレススチール
【防水】 10気圧(100メートル)
【サイズ】直径:40 mm
※ %は定価から見たリセール率(100% = 定価)
<ロレックス サブマリーナー 14060M>
サブマリーナー 14060M
- 【シリーズ】サブマリーナー
- 【製造年】 2000年以降
- 【定価】 514,000円
【パワーリザーブ】 48時間
【ダイアルの色】 ステンレススチール
【防水】 30気圧(300メートル)
【サイズ】 直径:40 mm
※ %は定価から見たリセール率(100% = 定価)
以上ベスト5は全てロレックスとなっているが、ここで紹介した5つのモデルは、最も高いリセール率で122%にも達している。また、低いものでも88%と高く、定価を上回る買取額のロレックスも多い。まさにロレックス紹介した5種のモデルこそ、最もお得な高級時計5選となるのだ。
高級時計を定価の8割引きで購入する方法
それは、今ある時計を買取業者と取引することによって、最大限お得に時計を買い換える方法だ。一般的には買取が主流であるが、実は下取りの方が査定価格が高くなることが多い。
上手くこれを利用する事が出来れば、一般の買取よりもお得に新しい時計を手に出来る。新しく欲しい時計の在庫があり、今持っている時計を高く買い取る業者を探すには、「時計査定の窓口」の一括査定が便利だ。
SUNDAY LIFE様のブログ記事、時計の買取価格を10社で比較する企画では、時計査定の窓口が最も高額だったようだ。
【時計の買取、10社回って値段の比較をしてみた。おすすめは?】
時計査定の窓口では、30秒で最大8社に一括で査定の依頼が可能で、査定結果を比較した上で売却先を検討できるサービスになる。査定先も他社と比較されることを前提に買取額を提示するため、自社が出せる最大限の金額で査定して貰える所もポイントが高い。欲しい時計があれば、備考欄にその旨を明記する事で、特別な提案をして貰える可能性もあるのだ。
査定結果に納得できない場合は、お断り代行サービスを利用することで、会社が査定先にお断りしてくれるので、気まずい思いをすることはなく、気軽に申し込める。
≪ま と め≫
高級時計を投資の対象として持つのは良く聞く話だ。だが話を聴いただけで、理由がよく分からない方も多かったと思う。そんな人たちも、この記事を読んだら Why?が解けたのではないだろうか。ロレックスを中心に高級時計はいまや富裕層だけでなく、若い世代の人たちの間でも人気だ。もちろん「買って損をしない」というリセールバリューの高さがあるからこそだ。この記事を参考にし、買って損をしない高級時計の選びを検討して頂きたい。