「王の宝石商」と称えられたカルティエは、世界の王室御用達として愛されてきた、世界レベルの高級ブランドです。

カルティエの腕時計の特徴は、宝石や金、プラチナなどをあしらったものが多いことです。そのような時計は元々の販売価格も高額となるぶん、買取価格も高くなる傾向にあります。

カルティエの腕時計は中古市場でも人気の高いだけに取り扱うお店も多くあります。こちらで少しでも高い価格で買取をしてもらうためのポイントを知っておきましょう。

1.高額買取が期待できるのは「カリブル」やジュエリー・ウォッチ

最高のオシャレをしたときに身につけたいジュエリー・ウォッチから、ビジネスシーンや普段着でも違和感のなく身につけられるカジュアル路線まで、カルティエには数多くのモデルがあります。

独得のデザインや特徴的な形が多いカルティエですが、モデルによって買取相場も変わってきます。

以下で特に高額で取引されることの多い人気モデルをご紹介します。

高い男性人気を誇る新モデル「カリブル」

メンズで人気のラインがカルティエカリブル。男性的で洗練されたデザイン、精巧な技術が組み合わさったラウンド型のフォルムは、2010年に登場してすぐに幅広い男性から支持を集めるようになりました。

比較的新しいモデルであることもあり、新品に近い状態であれば本体価格の7〜8割程度、擦り傷などがあり使用感がある場合でも半額近い価格で取引されることがあるようです。

100年以上にわたり女性に愛され続けている「ベニュワール」

独特の楕円形のフレームで、1912年に登場して以降、多くの女性に愛され続けているエレガントなラインです。ダイヤがぐるっと埋め込まれているジュエリー・ウォッチタイプもあります。

ジュエリー・ウォッチタイプは本体価格が200万円〜1,000万以上のものもあります。元々が高額であるため、買取額も高値が期待できるでしょう。

フレームの色では、イエローゴールドよりもホワイトゴールドの方が少し高値がつく傾向にあるようです。

性別問わず使えるシンプルなモデル「パシャ」

男女ともに人気のある「パシャ」は、優れた防水機能とスポーティなデザイン性が性別に関係なく支持されている理由。また、長く使い続けることができきるシンプルで美しいデザインのベーシックモデルであることから、中古市場でも比較的高い価格で売買されています。

他にも高額買取で取引されることの多い人気のモデルは、男性用では、「バロンブルー」「ロードスター」「サントスガルベ」など。女性用では、「タンクフランセーズ」「パンテール」「マストタンクヴェルメイユ」となっています。

2.査定は宝石買取ショップも含め複数社へ依頼する

中古市場において需要と供給のバランスがとれていないのが、カルティエです。中古品でも需要が高いために、よりよい品物を手にいれるためのお店や業者間の激しい競争が続いているのが実情です。

その状況をうまく利用し、複数の会社に依頼して、もっとも高い買取価格を付けた業者を選ぶようにしましょう。

ただ、依頼先のチョイスにはほかの高級時計ブランドとは異なるカルティエならでは配慮が必要です。

カルティエが得意しているジュエリー・ウォッチは、時計なのか宝飾品なのか、境界線がはっきりしないもの。ときには時計買取専門の業者よりも宝石の買取ショップのほうが高い値段がつくこともあるのです。

カルティエの買取査定では、宝石の買取ショップも加えるのが高額買取の実現への第一歩です。

3.プロの鑑定士がいるお店を選ぶ

複数の業者に依頼するのが基本とご紹介しましたが、買取をしてくれる会社ならどこでもよいのかというと、そういうわけでもありません。選ぶ際の基準があります。もっとも大切なのがプロの鑑定士のいることです。

特にジュエリー・ウォッチは、宝石のプロ鑑定士がいるかどうかについてもチェックしましょう。ジュエリー・ウォッチは、プロでもその価値を見極めるのに苦慮するといわれています。

プロの鑑定士がいるかどうかは、ホームページなどでチェックするとスタッフとして紹介されているので参考にしてください。

ホームページをチェックする際には、一緒にこれまでの買取実績や評判、口コミなども見ておきましょう。また、中には写真をネットで送るだけで簡易査定をしてくれるお店もありますので、利用してみるのも売りたい品物の価値が分かり、実際の交渉の手助けになります。

カルティエの腕時計の買取価格は下降傾向にあることに注意

1つ注意が必要なのが、カルティエの腕時計の買取価格が全体的に下降傾向にあることです。大きな理由の1つとしてあげられているのが、カルティエによる定価の値下げです。

2016年、10％近い定価の見直しが行われ定価が下がったことで、買取価格にも多少の影響が出ています。

過去の実績と比較すると、少し安い価格が提示される可能性もあるでしょう。とはいえ、買取率は以前高い水準を誇っており、まだまだ高額買取が期待でいるブランドであることに変わりはありません。少しでも高額買取してくれる業者を探しましょう。

4.付属品はしっかり保管しておく

購入時に付いてきた附属品は、完全に保存しておく。これもカルティエの腕時計を高く買い取ってもらう大切なポイントの1つです。

最も重要なのが保証書です。カルティエの腕時計にはそれぞれシリアルナンバーが刻印されています。その同じ番号が保証書にも記載されているのです。

特にダイヤモンドやルビーなど宝石がついたジュエリー・ウォッチでは保証書がないと査定額が大幅にダウンしかねない場合もありますので、十分、注意をしてください。

他にも時計が入っていたケースも、高い価格で買取をしてもらうためにはマストアイテムです。

さらにうっかりしがちなのが、購入段階でベルトの長さ調整のためにはずしたコマです。小さい部品なので無くしてしまいがちですが、ベルトの長さの調整ができない腕時計は査定額を下げる原因となります。

5.自分勝手なオーバーホールはしない

いざ売りに出そうと思ったらキズになっていた。へこみがあった。ベルトが傷んでいた、なんてことがありますよね。

高く買い取ってほしいから近くの時計店に修理に出そう、なんて絶対に考えないでください。マイナス査定の原因になります。

確かにキズモノでは高い査定額は望めませんが、重要なのは純正の製品であること、です。状態にもよりますが、少しくらいのキズなら修理して純正でなくなるリスクを避けたほうが賢明な場合もあります。

ただし、汚れに関しては別です。カルティエの腕時計は見た目の美しさも買取価格に反映されます。手垢や皮脂などの汚れは、こまめに柔らかい布で拭き取り、少しでもきれいな状態を保っておくことが高い買取価格につながります。

カルティエの腕時計はプロの鑑定士がいる複数のお店へ査定依頼を

以上、カルティエを買取してもらう前に知っておきたい5つのポイントをご紹介しました。

特にジュエリー・ウォッチは宝石の価値も価格を左右する大切なポイントになります。

プロの鑑定士がいるお店を複数選んで査定に出し、高額で買い取ってくれる業者を選びましょう。