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優良買取店を選ぶ4つのポイント
ダイヤモンドの買取査定を依頼する際、信頼できる店選びが大きな鍵となります。正しい判断を下すには、注意すべき店に共通する特徴を知っておく、すなわち予備知識の確認作業が欠かせません。
以下で挙げる4つのポイントを押さえるのに加え、示された査定額に安易に合意もしくは妥協しない毅然とした姿勢が求められます。
買取手数料が非表示、目の前で計量や鑑定作業をしない店
買取手数料が不明で、目の前で計量をはじめとした鑑定作業をしない買取店は避けましょう。
ダイヤモンドを依頼人の目の届かない場所に持ち込もうとする店は要注意です。重量を誤魔化す、あるいは実際の品質よりも劣ると難癖をつけ、理不尽に買い叩こうとする意図が見られます。
見積もり金額提示に際し、明確な理由の説明がない店
鑑定からの買取査定金額提示の理由をキチンと説明しない、あるいは他に同時に持ち込んだ買取希望の商品と合算での見積もりを、いきなり一括提示する店は要注意です。
何をいくらで買い取ったのかの証明ができなくなり、後々のクーリングオフが難しくなってしまい、店側にとってのみ都合の良い買取手法です。
ダイヤモンド単体に対する査定価格と、その金額を導き出した明確な理由を聞かせてもらえない場合、その店への売却を踏みとどめるのが賢明です。
魅力的な広告や謳い文句が目につき過ぎる店
「ダイヤモンドを〇〇円で買い取った実績アリ」といった文言は、一見お得感を覚えがちですが、その真偽を確かめる術はありません。
またダイヤの大きさ、ランク、色やカットなど、査定金額に直接つながる具体的な情報が含まれておらず、金額だけ書かれている場合は余計注意が必要です。
キチンとした買取店の場合、査定金額の理由となる、買取商品に関する具体的なデータが存在していて当然です。大切なのは過去の一例よりも、今現金化を希望しているダイヤモンドの買取価格であり、過去の実績ではありません。
期間限定で査定額アップを謳う店
特定期間だけ査定金額アップなど、キャンペーン期間を頻繁に設定している場合、それらは単なる客寄せ目的と推察できます。
こうした買取基準が不定期に変動する店の場合、ダイヤモンドの買取価格査定に共通する正しい基準自体を理解していない可能性が想定され、注意が必要です。
この他、大々的に各メディアを通じて積極的に宣伝を打ち出しているフランチャイズ店や、全国展開をメリットに挙げる大手買取店に査定を依頼するときも、慎重になる必要があります。
本当に宝石の鑑定力にすぐれた人物が、必ずしもフランチャイズ店に常駐しているとは限らず、むしろ専門的なノウハウの無さを画すべく、フランチャイズ店に加盟しているケースも考えられます。
これは大手と称される店に関しても共通しており、あくまで買取希望者である自身に対し、信頼に値する対応がなされているかどうかを、冷静に見極めることで、無用なリスクを回避してください。
鑑定書と品質基準で決まるダイヤモンドの買取価格
鑑定士の感性の個人差が査定額に大きく反映される色宝石とは違い、ダイヤモンドは一定の査定基準に基づき、査定価格が決まります。
鑑定書に記載された内容と、鑑定士が細かくチェックするダイヤの個々の状態などから、最終的な金額が導きだされます。
ダイヤモンドの正確な品質基準とは
鑑定書に記された、色、カット、透明度、重さ、それぞれのクオリティが、ダイヤモンドの評価基準となります。色は無色透明が1番高く、黄色味が増すほど安価になります。
また透明度が高く重量が重いほど、査定価格は高くなります。またカットに関しては、通常は自動測定器で計測から、宝石鑑別団体協議会(GIA)が定める5段階評価によって、品質が決まります。
ダイヤモンドを高く売るコツを知る
ダイヤモンドは同じ品物でも、担当する鑑定士の技量、依頼先の買取店の販売力や運営経費の違いにより、査定価格に大きな開きが生じるケースが多々見受けられます。
元来の価値を大きく下回る提示査定額にだまされず、より高く売るコツとして、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
1.ダイヤモンドを主力商品として扱う専門店に売る
売りたいダイヤモンドの価値を適正に評価できる、経験豊富な鑑定士が常駐している専門店に持ち込むのが賢明です。経験が浅い未熟な鑑定士の場合、査定対象品を正しく評価できず、本来の価値を逸脱した低い査定額となってしまうリスクが見過せません。
少しでも高く現金化するには、ダイヤモンドの鑑定経験が豊富な鑑定士への依頼が大前提です。
また長く営業を続けている店であれば、ベテランの鑑定士が在籍していると考えがちですが、全てがその限りではありません。
店側が発信する「ベテラン鑑定士が対応」「熟練スタッフが鑑定」といった文言を鵜呑みにせず、依頼時には具体的にどのような鑑定経験をお持ちなのか、臆せず確かめてみる姿勢も大切です。
2.鑑定書や保証書など、付属品は全て揃えて鑑定に
とりわけダイヤモンドの買取査定の場合、鑑定書や保証書などの付属品の有無が、査定金額に大きく影響します。
購入当時の付属品や購入価格が記された資料などが残っていれば、関連する一式を全て揃えたうえで、査定を依頼してください。
3.復数の店舗で相見積もりを取って査定価格を比較する
十分信頼に値すると判断した複数の店舗で、それぞれ概算の相見積もりを取って比較することで、各店の査定金額を含めた対応の違いがわかります。
直接足を運ばずとも、電話やインターネットを通じ、ある程度の概算見積もり額を答えてくれる店はたくさん存在しています。自身が候補先にあげた各店に連絡をつけ、相見積もりを収集することは重要な作業です。
問い合わせ段階での各店の対応が、どの程度親切丁寧なのか、あるいはその逆なのかを通じ、大切なダイヤモンドの査定を委ねるに値する店かどうかを判断すれば、後々のトラブルのリス気を大きく回避できます。
安心してより確実にダイヤモンドを高く売るために
ダイヤモンドをより高く確実に現金化するには、
- 信用できるお店をしっかりと見極める
- ダイヤモンドの評価基準を理解する
- 少しでも高額査定につながる形で依頼する
この3つが鍵となります。
これを実践すれば、お得感を煽るばかりの宣伝文句に安易に誘われず、確かな目利きがいる買取依頼先を絞り込めます。
またダイヤモンドの評価基準を知ることで、査定に出す際に添えるべき付属品の準備など、より高額査定が期待できる形での依頼が可能となります。
さらには直接対象となるダイヤモンドを持ち込むのではなく、複数の店舗で相見積もりを取る過程を通じ、最終的な依頼先を絞り込む、慎重な見極め作業も大切です。