ダイヤモンドを買取店で査定してもらう場合、お店にダイヤモンドを持ち込む前に買取額のおおまかな相場をチェックし、保証書を見つけ、高額買取に対応してくれる優良な買取店を見つけましょう。
宝石買取の世界では相場があってないようなものなので、事前準備を怠ると大切なダイヤモンドを買い叩かれてしまう可能性もあります。
今回は、ダイヤモンドを買取店で査定してもらう前に、ぜひ確認しておきたいポイントを3つまとめました。
目次
1.ダイヤモンドの品質や相場をチェックする
まずは、売却予定のダイヤモンドの品質や相場について押さえていきましょう。
ダイヤモンドには国際相場がある
多くの宝石には金やブランド品のようなはっきりとした「相場」がありません。もちろん、有名ブランドの人気ジュエリーなら話は別ですが、宝石の買取価格は鑑定士の目利きやその時々の宝石のトレンドなどによって変化します。
しかし、ダイヤモンドに関しては国際相場が存在するため、宝石の素人でもある程度の相場を把握しやすいです。ただしダイヤモンドの取引相場は日によって変わります。あくまでも、大雑把に「これくらいの品質のダイヤモンドなら、大体これくらいで取引されている」という目安だと考えておきましょう。
ダイヤモンドの買取額を決める基本は4C
ダイヤモンドの買取額は、おもに「4C」と呼ばれる品質基準で決まってきます。4Cは、カラット、カラー、クラリティ、カットの頭文字を取ったものです。
- カラット
ダイヤモンドの大きさ。1カラット=0.2グラム。大きいものほど希少で高い。 - カラー
ダイヤモンドの色。無色透明に近ければ近いほど高い。ただ、カラーダイヤと呼ばれるものはまた異なる評価となる。 - クラリティ
ダイヤモンドの透明度。不純物が入っていないもののほうがよりグレードは高い。 - カット
ダイヤモンドのカット法。カットの仕方によって宝石の輝きが大きく異なる。
おおよそ、上記のような評価によってダイヤモンドの買取価格は変わります。大きいもの、色が無色に近いもの、不純物がなく透明度の高いもの、美しく複雑なカットが施されたものほど、買取額が高いです。
売りたいと考えているダイヤモンドのグレードがわかっていれば、ある程度相場が絞り込めるでしょう。
ブランド品は商品の人気によって相場が変わる
指輪やネックレスなど、ダイヤモンドが使われているアイテムのブランドによっても買取額が変わるため、注意が必要です。
ブランド品のダイヤモンドの場合、人気のブランド、人気のデザインであればあるほど高く買い取ってもらえます。逆に、流行から外れたデザインやモデルのブランド品は、それほど高くなりません。
カラーダイヤモンドにもトレンドがある
ちなみに、ダイヤモンドには色つきのカラーダイヤモンドというものも存在します。市場で人気があるのは、定番のブルーとピンクです。ただ、カラーダイヤモンドにも流行り廃りがあるため、もし手持ちのダイヤモンドがいま流行っているカラーであれば、高価買取を狙いやすくなります。
ファッションと同じで、ブランドや色のトレンドは移り変わっていくため、事前にチェックしておくのがおすすめです。
トレンドに合ったダイヤモンドはできるだけ早く売ったほうがよい
なお、もし手元にあるのがトレンドのダイヤモンドであるなら、なるべく早く買取店に持ち込んで査定してもらいましょう。トレンドのアイテムは高く売れるからです。
ダイヤモンドそのものの相場が日々変わっている上に、ブランドや色の流行も短期間で変わってしまうため、売却を先延ばしにするとトレンドが終わってしまう可能性があります。
2.保証書の有無をチェックする
つぎに押さえておきたいのが、ダイヤモンドを購入した際についてくる保証書です。
保証書がないダイヤモンドは高価買取が難しい
ダイヤモンドの品質は、原則として購入時の保証書で証明されています。いいかえると、保証書がないダイヤモンドは本物なのか、どのブランドの商品なのかを証明する手段がないということです。
ダイヤモンドの場合、一見カラットが大きく希少なものに見えても、実際には人工のダイヤモンドで天然ものより価値が低いといったケースもありえます。ダイヤモンドの真贋や品質を見極めるには、高度な専門知識と経験が不可欠です。そのため、保証書がないダイヤモンドはなかなか高価買取の対象になりません。査定にいく前に、必ず保証書の有無を確認しましょう。
ブランド品の場合は付属品の有無も重要
ブランド品の場合は、保証書と一緒に箱やケースなどの付属品も探しておくことをおすすめします。一部のブランドでは、商品を購入した人のみがもらえる非売品の付属品もあり、こうした付属物が揃っているとブランド品としての価値が高まるからです。
3.買取店の良し悪しをチェックする
最後に、3つ目のポイントとして買取店の選び方を押さえていきましょう。
宝石買取の専門店を選ぶ
ダイヤモンドをはじめとする宝石は、一般的なブランド品のバッグなどと比べて相場があいまいです。そのため、宝石買取の専門店と雑多な買取店を比べた場合、専門店のほうがダイヤモンドを高く買い取ってくれる可能性が上がります。
優良店や専門店なら、高価格でダイヤモンドを仕入れても高く販売できるからです。逆に、希少な品を求める顧客がこないような店舗では、よい物を買い取っても売れにくいので高価買取を望めません。高品質なダイヤモンドを手放すなら、宝石買取の専門店を選びましょう。
古物商の許可証がある
宝石などを買い取るビジネスをする場合、古物商の許可が必要です。この許可証がホームページや店舗等に掲示されていない場合、違法な買取業者なので注意しましょう。
違法業者の場合、相場より高額な買取価格を示して集客し、脅迫まがいの説得で無理やりダイヤモンドを買い取ってしまうといった手口を行っている場合もあります。万が一違法な業者のもとへ足を運んでしまえば、冷静に対応するのは困難です。少なくとも、古物商の許可証がない店舗を避けることで、こうしたトラブルを避けられるでしょう。
宝石鑑定士がいる店舗を選ぶ
宝石をいくらで買い取るかを決めるのは、鑑定士です。鑑定を行うスタッフに宝石の知識がなければ、国際相場等を見て単純に買取価格を決めることになります。希少なダイヤモンドなどは、一見して価値がわからないケースもあるため、宝石鑑定士の資格をもったベテランスタッフのいる店舗を選びましょう。
相場・保証書・店選びでダイヤモンドの査定額アップを狙おう
ダイヤモンドを買取店で査定してもらう場合、店にいく前にダイヤモンドの相場を調べ、保証書を準備しておくことをおすすめします。また、古物商の許可がない違法業者や、鑑定の目利きができない店舗を利用すると、ダイヤモンドを買い叩かれる可能性が高くなるため要注意です。
ベテランの宝石鑑定士が在籍する店舗を複数探し、相見積もりを取って、一番高く買い取ってくれる店舗を見つけましょう。